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稀勢の里・ケガの影響は 夏場所を振り返る [徒然]

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今年3月の春場所で「ナニワの奇跡」とも呼ばれる優勝を飾った稀勢の里。
番付でも最上位の東正横綱へと昇進し、14日からの夏場所でも優勝が期待されていましたね。
夏場所は終了してしまいましたが、稀勢の里への期待を振り返ってみます。



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稀勢の里 優勝への期待

この夏場所でも優勝すれば3連覇となり、双葉山以来80年ぶりとなる快挙です。
いやが応でも期待が高まる一方ですが、心配されているのがケガの具合。春場所でも
ケガをおしての出場に賛否の声が上がっていましたが、夏場所ではどのような勝負が
期待できるのでしょうか。






○本人は問題ないとしている左腕のケガ

5月初頭の会見では、「(患部の状態は)上向き」と話していた稀勢の里。
ケガをした頃からは数週間を経て、痛みなどの症状はだいぶ落ち着いていたようです。
夏場所出場への意欲も十分で、春場所以来となる勇姿を楽しみにしているファンに
とっては嬉しい回答となりました。

ただ、どうしても気になってしまうのが、ケガからおよそ1カ月ほど相撲を取れずに
いたということ。1カ月の療養が必要と判断され、春巡業も全て休むという結果に
なってしまいました。

もちろん何よりもケガの回復が最優先なので仕方ありませんが、取り組みに対する勘が
鈍ってしまうのではという不安は拭えませんね。ケガをしている左腕はなるべく動かさず、
四股など基本的な動作を反復練習することで下半身の強化に専念してきたということですが、
実際の取り組みに影響することは免れないでしょう。


○ケガによる調整不足が心配

先日の春場所までの稀勢の里は、番付が発表されてからは弟弟子の関脇高安と三番稽古を
続けて調整していくというスタンスだったそう。関脇とはいえ実力は十分の弟弟子と
本気の勝負をすることで勝負勘を取り戻し、調子を上げていくという方法なんですね。

しかし、今回はいつもとは違い稀勢の里はかなり大きなケガをしています。当然本気の
稽古などできるはずもないですから、ケガで安静を余儀なくされて落ちてしまった調子を
いかにして取り戻すかということが大きな課題といえるでしょう。焦らずに、常とは異なる
調整方法を模索していきたいと話している稀勢の里ですが、普段から慣れている調整が
できないとなるとその分勝手が違い戸惑うことも多そうです。そのせいで調子が上がらず
黒星を重ねるばかり……ということにはならないでほしいですね。

元々左からのおっつけが大きな武器である稀勢の里にとって、左上腕や左胸の負傷はかなりのハンデとなります。万全の体調ではない今無理をすると自分の得意技をつぶしてしまうことにもなりますから、夏場所優勝、3連覇に意欲的であるとはいっても決して無理はしないでほしいと願っていました。


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ケガの影響か優勝目指すも黒星発進で精彩を欠く稀勢の里。ついに夏場所休場へ

春場所では劇的な逆転勝利で優勝した稀勢の里ですが、当時のケガの影響が
夏場所の取り組みにも色濃く残ってしまったようです。

○「10日間頑張った」横綱白鵬も認める努力
今月14日からはじまった大相撲夏場所。春場所でのケガから出場が危ぶまれていた
稀勢の里ですが、春巡業を休んでケガの回復に専念、その後は少しずつ調整をはじめ、
今月6日からは弟弟子との稽古を重ねて調子を上げてきていました。

とはいえやはりケガは完治しておらず、左のおっつけが得意技のひとつであった稀勢の里の
相撲は初日から精彩を欠く結果に。しかしその後2連勝、負けを挟んでさらに4連勝と調子を
取り戻しつつありました。



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ですが夏場所10日目にも敗北を喫した翌日である24日、とうとう休場を届け出ることに。
ケガにも負けず戦ってきた稀勢の里ですが、今無理をするよりも先の勝負を優先したようです。

同じく横綱である白鵬も

「出たかった思いは理解できる。そういう意味では10日間頑張った」


とケガをおしての出場を決めた稀勢の里の努力を認めていました。この夏場所の優勝争いからは
先に退場することになった稀勢の里の分も優勝争いを「託された」とコメントしています。

○次の場所へ向けケガの回復に専念

元々ケガなどを理由とした休場がとても少ない力士である稀勢の里。15年前に初めて土俵を
踏んで以来、1日しか休んだことがありません。ケガが理由で休場が増えたり成績が
低迷したりする力士も多い中、こうした稀勢の里のケガの少なさや頑丈さ、安定感はかなりの
武器となっていたようで、他の力士が調子を落としていくのを尻目に着実に力をつけてきました。

それだけに今回の休場はとても残念ですが、本人はファン以上に悔しがっているかもしれません。
師匠である田子ノ浦親方は

「(稀勢の里の取り組みを見て)横綱としての責任を果たせないと思った。治療に専念して、次の場所に向けて体調を整えてほしい」


とコメントした他、稀勢の里の様子についても、

「気持ちはすごく悔しいと思っているだろうし、あれだけ責任感がある力士なので、 ふがいないという思いでいっぱいだったと思う」


と話していました。

5月初頭の会見では意欲たっぷりだっただけに、稀勢の里の心中は穏やかでないだろうことが
察せます。

今回の夏場所を休場し、次の目標となるのは7月の名古屋場所。

名古屋場所への出場については田子ノ浦親方も

「最後まで横綱としての使命を果たせるよう努力できる環境を作ってあげたい」


とコメントしています。

今場所の休場、そして3連覇という記録を逃したことはとても残念ですが、
名古屋場所ではまた稀勢の里らしい相撲が見られることに期待したいですね。




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